アサヒビールは1月6日、名古屋市にある名古屋工場にオンサイト型PPA(電力購入契約)モデルによる太陽光発電設備を導入すると発表した。PPA事業者は、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)の100%子会社であるSMFLみらいパートナーズ(東京都千代田区)。
同工場内にある倉庫屋上に太陽光パネル1008枚を設置する。出力は549kW。年間発電量は673MWhを見込み、同工場で使用する電力の2%を賄える。年間のCO2排出削減効果は約287tを見込む。3月から運転を開始する。
アサヒビールでは、これまでに博多工場と茨城工場に自社所有の太陽光発電設備を設置しており、年間発電量はそれぞれ13万8551kWhと2万8420kWhとなる。今回太陽光発電を設置した名古屋工場を含む3工場合計の年間CO2排出削減効果は約352tになる見込み。
オンサイト型PPAモデルによる太陽光発電設備の導入は、名古屋工場が国内のアサヒグループで初めてとなる。今後、アサヒビールの各工場においてPPAモデルでの太陽光発電設備の設置拡大を目指す。
アサヒグループは、2025年までに国内全拠点で購入電力の再生可能エネルギーへの切り替えを進めている。アサヒビールでは、2021年に全国4工場(茨城工場、神奈川工場、吹田工場、福島工場)で購入電力を再エネに切り替えた。今後、名古屋工場も購入電力を切り替える予定(時期未定)。