三井住友信託銀行は、国内2拠点にオフサイト型PPA(電力購入契約)モデルにより太陽光の電力を調達し始めた。NTTアノードエナジー(NTT AE、東京都千代田区)が群馬県に新設したメガソーラー(大規模太陽光発電所)からの電力を利用することで、再生可能エネルギーの拡大に貢献する「追加性」を確保する。1月7日に発表した。
NTT AEによるメガソーラーは、太陽光パネルの出力が3MWで、年間発電量は330万kWhを見込む。1月1日に運転を開始した。発電した電力は、送配電網を通じて、東京都港区にある三井住友信託銀行芝ビルと東京都府中市にある府中ビルに供給する。NTT AEにとって、金融機関の主要拠点ビルにオフサイトPPAにより電力を提供する初めての取り組みとなる。
太陽光発電で不足する分は、既存の再エネに由来するトラッキング付き非化石証書を付与した電力を供給する。この分には、追加性はない。両拠点におけるCO2削減効果(非化石証書を含む)は、年間約8500tの見込み。
三井住友信託銀行では、2021年10月から関東圏の拠点ビル・店舗を対象に、使用電力の約40%相当をNTTグループから調達する非化石証書を付与した電力に切り替えた。三井住友トラスト・グループは、2030年までに自社グループの温室効果ガス排出量ネットゼロを目指している。