豊田合成は12月10日、中部電力ミライズとオフサイト型PPA(電力購入契約)を締結したと発表した。三重県に新設される水上メガソーラー(大規模太陽光発電所)で発電した電力を20年間にわたって購入する。
同発電所の太陽光パネル出力は1.267MW、連系出力は1MW。年間発電量は1629MWhを見込み、年間のCO2削減効果は約740tとなる。発電した電力は、豊田合成の主に高圧受電事業所に全量供給し、当該施設の使用電力の約4%を賄う。
2025年6月に運転を開始する予定で、発電事業者は非公表。オフサイト型PPAに伴う需給調整業務(発電計画の策定・提出、インバランスコスト負担)は、中部電力ミライズが担当する。
豊田合成は2023年8月、スコープ1・2(直接排出と購入電力による間接排出)のカーボンニュートラル実現時期について、2050年から2030年への前倒しを表明した。「生産技術革新と日常改善による省エネ」と「電力の再エネへの転換」を加速させている。今回のオフサイトPPAのほか、自社での太陽光や再エネ証書の活用などにも取り組んでいる。