放牧ソーラーシェアリング事業を販売、 エゴマを栽培

UPDATER(アップデイター、東京都世田谷区)は8月19日、再生可能エネルギー電力事業「みんな電力」の個人向けクラウド型太陽光発電サービス「ピーパ」の第4弾として、二本松ご当地エネルギーをみんなで考える(福島県二本松市)が福島市で運営するソーラーシェアリング(営農型太陽光発電所)プロジェクトを販売する。

 ピーパは、遠隔地の太陽光パネル区画を月額契約し、発電した電力を自宅で使用できる初期費用無料のサブスク型電力サービス。マンション住まいなど太陽光パネルを設置できない家庭でも、手軽に再エネ電力を導入できる。

 30分ごとに電気使用量と発電量をマッチングし、マッチング分はほぼ無料で使用できる。この際、託送従量課金と再エネ賦課金が発生する。マッチングしなかった余剰電力は、みんな電力が市場価格で買い取り、毎月の電気代から割り引く。この際、買取手数料が1円/kWh発生する。

 今回の第4弾は、静岡県伊豆の国市、静岡県浜松市、東京都世田谷区でのプロジェクトに続くもの。

 ピーパ第4弾は、出力49.5kWの太陽光発電所で、パネル下では比較的日照が少ない環境下でも良く育つエゴマを栽培する。関東エリア(東京電力管内)を対象に、パネル1枚(出力1kW相当)を1区画として合計84区画を販売する。複数区画の購入も可能。利用料金は月額1800円。なお、1年未満で解約する場合は解約金が発生する。

 耕作放棄地で放牧牛を育てるソーラーシェアリングは、もともと梨農園だった農地で、土地所有者が農家を辞めたため管理が行き届かず利用されなくなった耕作放棄地を活用した。人手の多くかかる単独での果樹栽培が難しく、石が多く畑作も困難な状況だったことから、ソーラーシェアリングと放牧を組み合わせたという。