マーチャント・バンカーズは1月11日、部分施工や内装工事、解体工事などを手掛ける工事会社のアビスジャパン(東京都豊島区)と業務提携し、太陽光発電事業に参入すると発表した。
マーチャント・バンカーズは、都市部の賃貸用マンションから得られる家賃収入を収益基盤としている。今回、太陽光発電事業へ参入することで、各電力会社からの安定的な売電収入を確保することで収益基盤の強化に取り組んでいく。
アビスジャパンは、生活協同組合と提携した個人住宅リフォーム工事や店舗・病院・介護施設の内外装工事などを事業の柱としている。このほど、さらなる業容拡大に向けて年間60件以上の太陽光発電所の工事を手掛けてきた建設会社から同事業を譲り受けた。2021年9月から、すでに10件の太陽光発電工事を受注している。
業務提携では、マーチャント・バンカーズが太陽光発電事業に適した用地を取得し、アビスジャパンに工事を委託することで、納期の短縮と工事費用の節減により収益性が高く安定的な収益が期待できる太陽光発電事業に取り組む。すでに候補用地の提案も集まっていると説明する。
マーチャント・バンカーズによると、太陽光発電事業の社会性にも注目しており、脱炭素社会の実現に向けた世界的な取り組みとして、安定的かつ低コストで電力供給できる太陽光発電は、ますます需要が高まると考えているという。