太陽光パネルの販売などを手掛けるクールインテリジェンス(東京都港区)は8月28日、イスラエルApollo Power(アポロパワー)製の軽量でフレキシブル(柔軟)な太陽光パネルの国内販売を開始すると発表した。
Apollo Powerのフレキシブル太陽光パネルは、結晶シリコン型太陽電池の一種で、独自の技術により耐久性を強化したという。これまで米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com=以下アマゾン)や、ドイツの自動会社・アウディ(Audi)、フォルクスワーゲン(Volkswagen)に採用された実績があるという。世界初のフレキシブルパネル専用の量産工場を稼働させるなど、安定供給の体制を確立しているという。
第三者認証機関の独テュフ・ラインランドによる雹(ひょう)の衝突試験において、0.7%の効率低下に抑えたという。従来のセミフレキシブルパネルは4.9%程度という。薄さは2.2mm。重さは2.9kg/m2で、従来のガラス基板を使ったパネルの約15〜20kg/m2と比べて約6分の1を実現したとしている。
クールインテリジェンスでは、特に荷重制限のある屋根への太陽光発電設置を推進する。次世代技術として期待されるペロブスカイト太陽電池の本格普及までの「橋渡し技術」として、現場の課題を即座に解決できる実用的な選択肢になるとしている。販売目標は5年間に5万枚で、中国製の同種パネルより安価な導入コストを目指すという。
同製品は、9月17〜19日に幕張メッセで開催される「第24回 SMART ENERGY WEEK (スマート・エネルギー・ウィーク)・秋・2025」で展示するという。