600W超の高出力と施工性を両立! 建設コストを抑えるライセンの太陽光パネルとは?

そのパネルは、発電能力が高いだけでなく、発電所の建設コスト削減にも貢献するものだという。超高効率210mmセルを採用したライセンエネルギーのTITAN(タイタン)シリーズ。600W超時代に求められる新たな価値が、そこにはある。

セルの大型化を追求し
高パフォーマンスを実現

高効率・高出力化が競われる太陽光パネル市場において、いまライセンエネルギーの新モジュールが注目を集めている。このほど、日本国内での本格販売を開始したTITAN(タイタン)シリーズだ。注目のポイントは多岐にわたるが、最大の魅力は「高パフォーマンス」と「施工性」の両立にある。これを可能にしたのが、「210mmセル」の採用と、EPCとしての実績に裏打ちされたライセンエネルギーならではの設計思想だ。

一般に、太陽光パネルを構成するセルのサイズが大きいほど、高い発電効率を安定的に得ることができる。そのため、少しでも大きいサイズにしようと各社しのぎを削っているわけだが、セルの元となるウェハのサイズには制約があり、一定程度以上は大きくすることができない。ウェハのサイズも少しずつ大型化してきているが、現時点では直径300mmが市場流通品としては最大だ。

ライセンエネルギーがTITANシリーズで取り入れたセルは、210mm角。対角線の長さは296mmで、これは直径300mmのウェハから取れる最大サイズとなる。つまり、現時点では、これよりも大きいセルは実質的に存在し得ないのだ。

TITANシリーズは、この大型セルと先進の単結晶PERC技術などを組み合わせることで、最大21.4%という高い変換効率と圧倒的な高出力を実現した。また、業界最高レベルの低温度係数を誇るとともに、日射量の少ない状況にも強いという。さらに、PID耐性にも優れているので、厳しい環境にあっても出力低下を招く恐れが少ない。塩水・アンモニア・飛砂への耐久性も確保されており、風圧荷重、積雪荷重など耐荷重性能も極めて高い。

優れた施工性により
建設コスト削減に成功

TITANシリーズには、形状・サイズとセルの数が異なる3つの製品がラインナップされている。出力は、最高610Wに達する。最高出力600W超の製品を販売するメーカーは他にも数社存在するが、「施工性がここまで考慮された高出力パネルを市販しているところは他にないだろう」(ライセンエネルギー)という。

実際、セルの数を増やせば、パネル単位の出力を上げることは可能だ。しかし、それはパネルのサイズを大きくすることを意味する。同時に、パネルの重量も増加することになる。そして、大きく重くなったパネルは、施工性を悪化させてしまう。施工性の悪化は、建設コストにも直結する大問題だ。

ライセンエネルギーでは、この点を突き詰め、「扱いやすいサイズを保ったうえで高出力化を図った」という。TITANシリーズには、210mmセルを使用した最高出力610Wモデルの他に、スリムな形状の最高出力550Wモデル、よりコンパクトな405Wモデルがある。設置場所の形状に合わせて選べるので、面積を最大限有効に活用することができる。

TITANシリーズ 超高効率「210mmセル」採用

世界トップレベルの高パフォーマンスと優れた施工性を両立。設置場所に合わせて3タイプから選ぶことができる。

RSM120-8-610M

最高出力610W


RSM110-8-550M

最高出力550W


RSM40-8-405M

最高出力405W

世界有数のEPC実績を
モジュール開発に活かす

ライセンエネルギーは、太陽光パネルメーカーであるだけでなく、世界有数のEPCとしても知られている。世界各国のプロジェクトに参画しており、その実績は5000件以上にのぼる。同社の製品開発には、施工性を重視する現場の声がしっかりと活かされているのだ。

同社の製品群は、最先端の設備を備えた自社研究開発ラボ・自社工場で生み出される。業界トップレベルの生産品質管理のもとで、高性能とローコスト化の両立が図られているのだ。そのクオリティは、多数の国際的第三者機関からも高く評価されている。生産設備も年々拡充されており、生産能力は13GWを超える。


自社生産ライン:業界トップレベルの生産品質管理体制を誇る製造ライン。

 


研究開発ラボ:最先端の設備を整えたライセンエネルギーの研究開発ラボ。

ライセンエネルギーは財務状況の健全性にも定評があり、ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)の格付けにおいても最高ランク「Tier1」を取得している。その健全性をベースに、世界7か国の拠点に8000人の従業員を擁し、各国の太陽光発電市場の発展に貢献しつづけている。日本法人も設立から5年目を迎え、製品供給からアフターサポートまで体制は万全だ。高パフォーマンスと施工性の高さが両立したTITANシリーズは、設置場所が限られた日本の太陽光発電市場でこそ真価を発揮するものとなるだろう。