東北電力、千葉エコ・エネルギー(千葉市)、Cyrinx(シリンクス、東京都渋谷区)は8月27日、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)事業の展開に向けて業務提携契約を締結したと発表した。2025年度中に実証を行い、モデルケースの作成を目指す。
東北電力の発電設備の建設・運用に関する知見、千葉エコ・エネルギーの営農型太陽光発電における知見、Cyrinxの太陽光発電設備の開発・設計における技術を持ち寄り、営農型太陽光事業の展開に取り組む。
3社共同で効率的な架台を研究し、Cyrinxが開発した可倒式架台を採用する予定。土台部分から架台全体を倒すことが可能で、太陽光パネルによる遮光率を農作物に合わせて調整でき、施工やメンテナンスを容易に行える。
東北6県および新潟県を中心に地域を限定せず事業展開し、営農者・地権者に土地利用料などを通じた収入多角化による農業経営の改善や新規就農者の参入促進、耕作放棄地の再生に貢献する。2030年度に数十ha・数千kW規模を設置し、数億円規模の売り上げを目指す。