【東京都の助成】次世代型ソーラーセルの実証事業に対して4000万円までを助成

「2030年における再生可能エネルギー電力割合50%達成」を掲げる東京都は、脱炭素社会の実現とエネルギーの安定確保に向けた取組を推進。ペロブスカイト太陽電池の実用化に向け、開発事業者に対する支援も実施中だ。概要を紹介する。

総予算は1億2000万円
各事業の上限は4000万円

「2030年における再生可能エネルギー電力割合50%達成」を掲げる東京都は、電力のHTT「(H)へらす・(T)つくる・(T)ためる」をキーワードに脱炭素社会の実現とエネルギーの安定確保に向けた取組を推進している。例えば、「薄く、軽く、曲がる」という特徴を持った日本生まれの太陽電池である「次世代型ソーラーセル」の実用化に向け、開発事業者に対する支援も実施中だ。なお、ここで言う次世代型ソーラーセルとは、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた太陽電池。シリコン系太陽電池に比べ、以下の特徴を有し、シリコン系太陽電池に対して高い競争力ができる。
1)「薄く軽くフレキシブル」である為、設置対象の場所の範囲が広がる
2)製造技術開発によって大量生産、製造コストの低下の可能性が有る
3)日本発の技術であるほか、主原料のヨウ素は、世界産出量の約30パーセントが日本国内産である

2024年10月には『株式会社リコー』が助成対象事業者に選定され、次世代型ソーラーセルを搭載した庭園灯の実証を開始している。事業期間は令和6年11月から令和7年12月までとなっている。